こんにちは、えぬしいです。
ExcelやWordのファイル(ドキュメント)を開く場合、普通はダブルクリックで開きます。
しかし、企業ではたくさんのファイルがあり、ファイルサーバやNAS、共有フォルダなど、多くの人がファイルを編集したり参照したりします。
その際、普通にダブルクリックで開くと、そのドキュメントは排他状態となり、他の人が編集できなくなります。
例外的にドキュメントを「共有」化すると、同時に編集できますが、これはまた別の話とします。
で、ドキュメントを参照だけしたい場合と言うのが多々あるのですが、その場合にダブルクリックで開くと上記のように排他がかかってしまいます。
ではどうするかというと、ファイルを右クリックして、「新規」もしくは「新規作成」でドキュメントを開きます。
こうすることで元のファイルを一時ファイルとしてコピーし開きます。
この場合、タイトルにはファイル名にナンバーが付与されたものが開いていることが分かります。
また、誤って保存ボタンを押してしまっても、ダイアログ画面が出て別名で保存を促してくれます。
このように、企業で働く場合にうっかり元のファイルを編集して保存してしまったり、他の人の編集を阻害しないように「新規」で開く機会が多いのです。
でも毎回毎回右クリックして新規をクリックが面倒な時があります。
というか、逆にデフォルトで「新規」で、編集したい時だけ右クリックして「開く」でやりたい場合があるのです。
今日の私のように!
という事で以下、やり方になります。
レジストリを触るので、不慣れな方はバックアップをしてから作業されるといいと思います。
レジストリと言うと、パソコンが壊れる!というイメージがあるかもしれませんが、単なる設定値の集合です。
必要以上に恐れる必要はありません。
なんなら、バックアップから戻すことも可能なので、何はともあれやってみましょう。
まずはレジストリエディタを開きます。
windowsキー+Rでファイル名を指定して実行ダイアログ画面を出し、regeditと入力してOKボタンをクリックします。
レジストリエディタが開いたら「\HKEY_CLASSES_ROOT\Excel.Sheet.12\shell」
まで辿ります。
ここで「Excel.Sheet.12」は拡張子”.xlsx”に紐づくキー情報です。
shellの下にはそれぞれ「Open」「New」「Print」・・・がありますが、これらが右クリックした際のコンテキストメニューの設定になります。
更に展開すると、実際のExcelのexeファイルに対しての引数なども参照できます。
shellを開いたところに名前=(規定)、種類=REG_SZ、データ=Open
とありますが、ここが”.xlsx”ファイルを開くアプリケーションのデフォルト設定、すなわちダブルクリックした場合の挙動になります。
ではここを書き換えてみましょう。
右クリックの「新規」は「New」の設定です。
ですのでShellの「Open」を「New」に書き換えます。
OKボタンを押すと、レジストリに反映されます。
さて、では先ほどの「だいじなしりょう.xlsx」をダブルクリックで開いてみます。
いかがですか?
右クリックの「新規」で開いていた動作がダブルクリックで開くようになりました。
今回はExcelの”.xlsx”ファイルで試しましたが、同様に”.xlsm”、ワードファイルの”.docx”も可能です。
レジストリを拡張して検索すると、「Excel.Sheet.12」のようなキーを調べることが出来ますので、同様にShellの値を「New」に書き換えてみてください。
いかがでしたか?
中々レアな設定だと思いますが、職場でやってみるとみんな驚くかもしれませんね。
ただレジストリをいじるので間違った項目をいじったり消したりにはご注意くださいね。